インバーター使って自作したポータブル電源と市販の電源比較

自作したインバーター電源とポータブル電源どっちがいいのか?

最近よく聞くポータブル電源ですが、100Vの電源を取るためのわりには

少し割高では?

っと考えている人もいるかもしれません。インバーターの存在を知っている人なら

自作できないか?

って考えていますよね。そこで今回インバーターとポータブル電源の長所と短所を比較して、どっちがいいのか考えてみました。

インバーターって何?

そもそもインバーターって何?

って方のために少しだけ説明すると、自動車などで使われている12Vのバッテリーから家庭用の100V電源に変換する機械の事をいいます。

大きさは非常に小さくスマートフォンの箱よりちょっと長いくらい。重量も軽くて片手で普通に持ち歩きできます。

僕も昔から使ってて、東日本大震災の時にテレビで情報を得ることができて非常に助かりました。

今回の記事はそのインバーターとポータブル電源の比較記事になります。

自作電源とJackry708を比較

昔からインバーターを自動車に積んでいる方は多かったです。

屋外で家電製品を使えるというのは一種

快感

のようなキモチもあるかもしれません。楽しいですよね。車内にパソコンなどを持ち込めば完全なプライベートルームになりますし。

そこで自動車の車内やキャンプ・車中泊などで電気製品を使うことを仮定して

Jackery708(定格500W)と、自動車用正弦波インバーター500Wを比較してみました。

Jackery708正弦波インバーター500W
出力500W500W
瞬間最大出力1,000W1,000W
電流正弦波正弦波
価格\44,800¥7,698
動作温度-10~400~40
追加購入必須の用品無しディープサイクルバッテリーと充電器
動作時間500Wで1時間13分500Wで約1時間24分
重量6.8kg22kg(バッテリー込み)
最終的価格\44,800(定価)\27,698(追加購入込みの概算)

上記データでわかったのは、以下

Jackery708正弦波インバーター500W
価格高い安い
重量軽い重い
移動性能良い悪い
充電性能良い悪い
その他規定値でのみ使用上級モデルとバッテリーで多数の製品を同時使用可

価格的にインバーターと比べるとポータブル電源は決してコスパいいとはいえない事がわかった。

では具体的にどのように悪いのか?探ってみた。

定格出力は自作が安い

ポータブル電源と比べて自動車用インバーターそのものは非常に安いですね。

比較のために自動車用インバーターも500Wを探して比較しましたが、存在するインバーターは1000W以上が多かったと思います。

しかも安い。

瞬間最大出力も自作は対応

これはどちらもちゃんと対応しています。

データで行けばどちらも定格出力の2倍。これならほとんどの家電は使えるでしょうね。

電流も自作インバーターは正弦波

これはどちらも正弦波でした。ポータブル電源を意識してか?今はインバーターも正弦波なんですね。

これなら車内でパソコンでも何でも使えそうです。

余談ですが、昔インバーターを使って車内でパソコンを使っていたら、本体とACケーブルの黒い箱のようなものがやたら熱くなってきたのを覚えています。

正弦波でなかったからか?

価格も自作インバーターに軍配が

インバーターにバッテリーと充電器を加えてもポータブル電源よりも全然安い。

これはどうしようもありませんね。でもそれだけで決められないのもまた周知の事実。

この辺はあとでまた説明いたします。

動作温度はどっこいどっこい

ポータブル電源が-10~。インバーターが0~。か。

冬の車中泊で考えるとちょっと不安の残るデータですね。雪の降る地方だと

氷点下10℃なんて普通にあるから。

まぁでも車中泊ですから朝一はエンジンスタートでいいんでしょうけど。どちらも電池なので低温には弱いようです。

追加購入必須の用品は

ポータブル電源は何もありませんがインバーターはディープサイクルバッテリーと充電器は別途購入する必要があります。

比較で使った100Ahのバッテリーが¥12,000程度と、ディープサイクルバッテリー対応の充電器が¥8,000程度。

そこで、比較時に¥20,000を計上しているわけです。

動作時間は自作の勝ち

これはもう圧倒的にインバーターです。

100Ahで既にポータブル電源を超えているのにさらに追加する事で無限に性能アップできます。

重量は自作の泣き所

これがポータブル電源最大のメリット!

インバーターに使われている100Ahのバッテリーは20kg以上はあります。これを扱える人はそう多くないと考えます。

最終的価格は自作の圧勝

ポータブル電源は本体に充電機能とバッテリーを備えていますが、インバーターには12Vを100Vにする機能しかないので別途

バッテリーと充電器

を購入する必要があります。それにしてもインバーターの方が安いですけどね。

手軽に持ち歩けるのか?が勝負のポータブル電源

Jackery708とインバーターを比較してみたら性能的には圧倒的と言っていいほどインバーターの方が

価格的にも性能的にも良かった。しかしインバーターはあくまでも設置したら

移動しない

っというのが大前提になりそうです。

車中泊ならインバーター用のバッテリーを置くスペースが必要になるだろうし配線も必要ですしね。

車中泊以外で使おうと思っても、20kg超のバッテリーを持ち歩くのは困難を極めると思うし。

対するポータブル電源なら自動車に特別なスペースはいりません。どこかにてきとうに置いておける。

車中泊以外の目的で使おうと思えばそこに片手で持っていけばいいだけ。

自作か?ポータブル電源か?

冒頭でも申し上げたとおり、ポータブル電源購入の目的が・・・

電気の無い場所でもコンセントが欲しい

ということならば、インバーターよりもポータブル電源の方がユーザビリティーに優れていると思います。それこそまさに

コスパが良い

っと言えるのではないでしょうか。

現在では車中泊を行う人でも従来のインバーターに+ポータブル電源を持ち歩いているようです。

ただしこと“停電対策”に関しては、エンジン発電機という選択肢も決して外せませんよね。

実際、土建業者の知人は10年前の震災時、会社にあるエンジン発電機でしのいだそうです。(どっちがいいか?はこちら)

単純に停電対策ならエンジン発電機の方が向いているのか?とも思いますが、ひとくちにそうともいえないのでリンク先を参考にしてみてください。

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