災害時頼りになるのは大容量
10年前の大地震による災害時、自宅の小屋の中にしまっていたコンバーターや自動車用のバッテリーを持ち出して
奇跡的にテレビを映し出したまでは良かったが
バッテリーの容量不足でテレビ見れなくなりました(悲)
暖房器具や食料の心配はあまり無かったのでできれば・・・
ときどきテレビなどで状況を確認したかったんですけどねぇ
容量がないと災害時に長持ちしない
当然のハナシなんですがその通りで、ポータブル電源の容量はWhの単位の数字でわかります。
Whの数字が大きいほど容量が大きく長持ちします。
その容量に比例するように値段も上がっていきます(苦笑)
テレビや電気毛布は200Wh程度でもとりあえず使えます。
冷蔵庫は500Wh程度以上必要かな。
それら家電を丸一日持たすには1000Wh以上って感じでしょうか。
容量が上がったのはリチウムイオン電池のおかげ!
リチウムイオン電池は充放電効率が非常にいいとされてスマホや家庭用非常電源などにも採用されています。
充電回数はメーカーの発表にもよりますが400~800回とされています。
災害時は充電できないのか?と思いきや、ソーラーパネルによる充電が可能で
ポータブル電源各社から専用のソーラーパネルが用意されています。
ポータブル電源にある程度容量が必要な理由
容量が大きいと家電製品を長時間使えるようになるという理由の他に
起動電力
ということもあります。例えば電球やヒーターなど電熱線系の家電製品にはあまりないんですが
扇風機やエアコン、冷蔵庫といったモーターを使用している家電製品は電源をONにした時に
大きな電力を必要とします
あの大きな機械を回した時の
ゥ・・・ィィイイイン
って感じ。あの瞬間だけは定格消費電力の2倍~4倍の電力を消費するんです。
同じ現象が扇風機やエアコン、冷蔵庫などモーターを使っている家電製品に起こるんですね。
なので容量が大きいほど大きな起動電力に耐えることができる
と、いえます。
災害時に起動電力が必要な家電とは
ずばり冷蔵庫です。冷蔵庫はモーターでコンプレッサーを回しているので本当に起動電力は大きく、瞬間最大消費電力は
定格消費電力の4倍
とも言われています。なので災害時に冷蔵庫を生かす場合は真っ先に
冷蔵庫を動かしてから
他の家電を使う事をおすすめします。
工事現場では大容量のポータブル電源が普通に使われている
災害時だけではなく道路工事の現場でも夜間の事故を防ぐため、一般の人にもわかりやすいようにポータブル電源を使って照明器具を使ってます。
以前は小型のエンジン発電機の音が一晩中響いているものでした。しかし現在は
シーン・・・・
っと静まりかえっています。理由はエンジン発電機ではなく、容量の大きなポータブル電源を使っているから。
照明器具だけではありません。片側交互通行で使う信号機やキラキラ光る資機材などは全てソーラーパネルによる充電式の資機材です。
日中ソーラーパネルによる充電で、24時間365日の電力がまかなえる容量の大きなポータブル電源が、工事現場で使われているという事実が
将来の電力事情をわかりやすく表現していると思います。
トヨタが村を作った
自動車で知られるトヨタが富士山の裾野に今、2000名程度が暮らす村を作っています。
エネルギーメーカーなどが協賛して主に水素を使った新しい暮らしの在りかたを模索しているのだと思いますがここでも
容量の大きな電池は必要です。
充電ロスの少ない電池の開発は同時進行しているに違いありません。
島の究極の目標
自動運転・電気自動車で有名なテスラ自動車のイーロンマスク氏は完全にソーラーエネルギーによって暮らす島を持っています。
実験もかねているとは思いますがここでも当然優秀な電池が必要になります。
まとめ
これまでの原子力や化石燃料を燃やすことによる発電では色々上手くいかないことはわかってきました。
人類には新しい電力が必要になっています。
太陽光や水素が一つの世界の流れになっています。そしてそれらとともに絶対に必要なのが
バッテリーです。どんなやり方で発電しても
その電力を効率よくためる事ができなければいけません。
こういう世の中の潮流を考えるとソーラー充電で容量の大きなポータブル電源が普及してくるのは
当然の流れかもしれませんね。