ポータブル電源を分電盤につないで使用できるのか?

可能だが工事が必要

ポータブル電源を分電盤に接続して家庭の電源として使用することは可能ですが

切り替えスイッチ

屋外の電路と遮断する工事が必要です。

“切り替えスイッチ”とは

宅内に給電する電気を電信柱から行うのか?ポータブル電源から行うのか?

切り替えるスイッチです。

そのスイッチを使うことでポータブル電源を使用する際、外部の電路から宅内の回線を切り離すことができます。

外部の電路と切り離す理由は、電気工事をしている人を感電から守るのと

突然の電気の復旧からポータブル電源を故障から守ることです。

コンセントを使ってコンセントを生かす?

あまりお勧めできないダークな手法ですが・・・

ポータブル電源を購入して

その後まんまと停電になり

「大丈夫、ウチにはポータブル電源があるのだ」

などと考えていたが実際に使おうと思ったらテレビや冷蔵庫のコンセントを差し替えなければいけないし

そもそも延長コードやコードリールなどが無かった・・・

ありがちな盲点ですね。

ブレーカー(漏電遮断機)に給電すれば家中のコンセントが生きかえる

理屈は簡単で、分電盤は家の全てのコンセントとつながっているので、電柱から来る電気の代わりにポータブル電源で分電板に給電します。

※外部の電路から切り離すために最も大きなブレーカーをOFFにする必要があります。また、事故を防ぐために切り替えスイッチなどの増設工事が必要です。

ブレーカーに給電するには自作が必要

ポータブル電源の出力とブレーカーを結ぶには

ケーブルの自作が必要かもしれません。

市販品は無いので。

ポータブル電源を使って家中のコンセントを生かす時の注意点

停電の時、配電盤の自作したケーブルをポータブル電源の出力に差し込むことで、家中のコンセントでポータブル電源の電気を使うことができます。

コンセントの差し込み口は家の中の電気回路全てとつながっていますからね。でも注意すべきこともあって・・・

一番大きなブレーカーはOFF

そもそも電気は電柱を伝い6600Vで来ていて近所のトランスで200Vまたは100Vに降圧されて住宅に供給されています。

しかし停電時に配電盤にポータブル電源を接続すると

発した100Vは宅内だけではなく、送電線にも向います。

向っていった100Vの電圧は回りまわって6600Vに昇圧される可能性があります。

もしそこに停電復旧の作業をしている作業員の人がいたら?

配電盤と屋外の電線をブレーカーで切る

6600Vに昇圧

は、あくまでも可能性のお話しですが、ありえないお話ではありません。

トランスってそういうものだから。

入り口と出口を変えるだけで昇圧と降圧が簡単に入れ替わりますからね。

なので自宅でポータブル電源を使用するときは・・・

必ず親ブレーカーを切って外部の電路と遮断する

そういう配慮が大事です。そう、あの分電盤の一番大きいヤツ。そうすれば自宅で使っている電気が外に出て行くことはないですからね。

分電盤に切り替えスイッチを増設してもらう

もっといいのは電気屋さんにお願いして分電盤に

切り替えスイッチ

を増設してもらえばいいと思います。

これは自宅の受電方法を切り変えるスイッチになります。ポータブル電源専用の受電差し込み口を作り

外の電線か?ポータブル電源か?受電方法を選べるようにする

こうする事によって有事に親ブレーカーを切り忘れるなどの失敗を防ぐことができます。

ついでに切り替え先の電極にオスの差し込み口をつけたケーブルを装着してもらえば尚けっこうですね。

コードリールを使うのも手

電気製品は“待機電流”という小さな電気を消費するものもあります。

内蔵されている時計や各種設定を維持したりする電気ですね。

家中の電気製品をOFFにしても電力量メーターがわずかに動くのはこのためです。

停電時に平時と変らず家中で電気製品が使えるのは非常に便利ですが

容量の限られているポータブル電源を使う場合無駄な電気は使いたくないので

本当に必要な電気製品のコンセントをポータブル電源に直接差し込む使い方はありです。

ポータブル電源の能力を知る

「持っているポータブル電源で家中の電気製品がそのまま使えたら便利だなぁ」

って思うのは勝手ですが(笑)それなりの容量のものじゃないとそういう使い方はできないと知りましょう。

そうですねぇ~やっぱり1000wh以上は欲しいですねぇ

大容量が充実してきた

最近は家庭の電気を1日程度軽く維持できる大容量のポータブル電源も増えてきました。しかも

太陽光で2時間

以前は太陽光パネルでの充電は半日はかかっていましたが

現在は数時間で満充電できる商品も多いです。

光熱費対策に

様々な影響で光熱費が爆上がりですが

太陽光で充電した電力でお風呂を沸かすなど

ポータブル電源は日常のエネルギー源の一つとしての使い方もできるのではないでしょうか。

次世代のエネルギーかも

少し前まで電気が最も安価なエネルギーでしたが

世界情勢が変っただけで最も高価なエネルギーになりつつあります。

今のバッテリーの性能の向上を見るに付け

今後は日中ソーラーパネルで発電した電力を蓄電池で貯めて夜使う

そんな世の中がやってくるのかもしれませんね。

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