ポータブル電源とエンジン発電機ならどっち?
ポータブル電源とエンジン発電機、どっちを選ぶ?
急に聞かれてもね・・・
まぁでもどっちかを選らばにゃならんとなれば・・・
使う人的に
「どっちが好きなの?」
という感じなんでしょうかね。なのでポータブル電源とエンジン発電機の特徴を書き出してみました。
ガソリンはお好きですか?
僕はどっちかって言うと電気よりはガソリンが好きです。あのニオイがたまらない(笑)
最近ポータブル電源の性能が格段に向上してきましたが、家庭用の小さなモデルではまだまだエンジン発電機の方が性能も使い勝手もいいのかもしれません。
使う人にもよるかもしれませんけどね。どっちにしても災害対策としての購入となると
- 普段から仕事などでエンジン発電機を使っている
- エンジン発電機を使い終わったらちゃんとガソリンを抜き取って保管している
- 買い置きのガソリンはちゃんと1年に一度は買いなおしている
そういう人はガソリン発電機がいいと思います。
上記がムリならポータブル電源
中間発表的にはこんな感じ。
非常時はガソリンが手に入りにくい
エンジン発電機はガソリンさえあれば永遠にフルスペック発揮しながら稼動してくれるイメージですが、実は災害時、ガソリンが手に入りにくくなります。
災害対策と言う意味で先に言ったように普段からガソリンを常備しているのかどうか?というのがここで関係してくるんですね。
つまり地震などの災害時はガソリンは手に入りにくくなる。
ガソリンスタンドは地下タンクにある燃料がなくなれば販売できなくなるので非常時は公益性が優先され
自動車1台当り10ℓとか20ℓに制限されます(東日本震災当時はそうでした)
しかもそのガソリンを買うために長~い行列ができていました。
やっと自分の番が来て、ポリタンクを差し出して「コレに入れたいんですが」と言ったら
スタンドの店員「・・・すみません。金属製のタンクじゃないと・・・」
客「何ですとッ!?・・・ガーン」
なので災害対策としてエンジン発電機を購入予定の方は、自宅保管用の金属製の携行缶を用意してそれにガソリンを詰めて、1年に一度は買いなおすようにします(劣化するので)。
冬はエンジン発電機が強いがガソリンが嫌いならポータブル電源
ではポータブル電源の方がいいのか?と言うと微妙で、冬の低温にバッテリーは弱い。
ではエンジン式が強いのか?
自動車と同様にガソリンエンジンは低温にも強いです。でもガソリンを使わないカセットボンベのガスで動くガスエンジンは冬弱いです(冬、ライターがつきにくいのと同じ理由)
で、話を戻すと、ポータブル電源って結局は大きな電池。長期間の放置や低温に弱いので何年も放ったらかしにしていると
毎日毎日少しず~つ少しず~つ放電して、いざというとき・・・
全く電気が無かった
ということも当然あります。とはいえポータブル電源はソーラーパネルを使った充電が可能な上
最近はソーラーパネルによって4時間程度で満充電にする事が出来る機種も増えています(EcoFlow EFDELTA1300-JPやJackeryのポータブル電源など)
エンジン発電機のようにガソリンを買ったりガソリンを抜いたりする手間が無い分ラクですし
機種によっては電気自動車も充電できるので、電気自動車をお持ちなら更に安心ですね。
エンジン発電機はエンジンかければすぐにフルスペック!
とはいえ夏だろうと冬だろうとエンジンさえかかればカタログ通りのスペックが確実に得られるのがエンジン発電機のいいところ。
なので建設現場ではエンジン発電機の方が人気です。現在の製品はけっこう音も静か。
心配される燃料も普段から買い置きしていれば数日は大丈夫でしょう(消防法では一般家庭でも20ℓまで保管が許されている)※市町村によって違うので確認してください
ただしエンジン発電機は室内では使えない
ただし万能そうなエンジン発電機は排気ガスを放出するので室内に置くことはできません。
多少ですが騒音も出ますね。昔ほどではありませんが・・・
それに一定量の所持が法律で許されているとはいえ知識の乏しい個人が自宅でガソリンを保管することには一定の不安はあります。(当サイト管理人は危険物乙4所持なのでそう思います)
しかもガソリンは1年ごとに買い換える必要があります(劣化するから)
バッテリーのポータブル電源だったら室内に置けますし天気が良ければ
ソーラーパネルを使った充電もできます。
ガソリンやエンジンに関する造詣が無い方は、バッテリーのポータブル電源の方が安全かもしれません。
災害はいつ起きるかわからない
東日本大震災は3月でした。まだまだ冬の寒さが続いている頃で、東北ではまだ雪がある頃です。
災害の備えと考えた時、低温に対する強さも気になるところ。
バッテリーのポータブル電源は残念なほど低温に弱い。
とはいえ保管するのは屋内でしょうから時々補充電していれば大丈夫かと思います。
対するエンジン発電機はバッテリーより多少寒さに強いです。
屋外の物置などに保管していてもガソリンをいざと言うときにちゃんと働いてくれることでしょう。
ただし、カセットボンベ式(プロパンガス)のエンジン発電機は低温に弱いことは一応お伝えします(ガソリンとカセットボンベ両方使えるタイプもあり)
・・・で、どっち?
どっちにしても、一長一短ですが
- 屋外で使うならエンジン発電機
- 車内や室内で使うならポータブル電源
ですかね。エンジン発電機なら雨ざらしでも大丈夫ですがポータブル電源はまだそこまでハードボイルドって感じでもないですし・・・
ポータブル電源にしろエンジン発電機にしろ従来から短所とされていた部分はかなり改善されてきています。
昔のイメージでは無くなりつつありますよね。ただ単純に・・・
ガソリンの一般大衆による保管
という意味で私は不安を覚えるので、ガソリンの扱いに馴れていない方にエンジン発電機はおすすめしません。
普通の人にはバッテリーのポータブル電源+ソーラーパネルが圧倒的におすすめだと思います。
- 何年も放置されてても
- 存在すら忘れられてても
- 完全に自然放電されてても
ソーラーパネルがあれば復活しますしね。
一番怖いのはどっちの備えも無いことかなぁ。
東日本大震災のときはまだ3月だったので本当に寒かった。あの時田舎のある人は田舎の実家に逃げたと思うけど
逃げる場所の無い人達ってどうしてたんだろう。
なので今のところどっちかって言うと
バッテリーのポータブル電源+ソーラーパネル
の組み合わせが最強かなぁ